人生は一度きり。どう生きるかはあなた次第であると言えます。
私はうつ病を経験したことで、とても苦しい時期を過ごしてきました。そのためか「どう生きるか」というテーマについてはずっと思考を巡らしながら生活しています。
本記事では、1000人を超える末期患者と触れ合ってきた医師、大津秀一さんが書かれた『死ぬときに後悔すること25 』を参考に、一度きりの人生をどのように生きるかについて考えていきたいと思います。皆さんの人生設計の参考になれば嬉しいです。
本記事の内容
人生は一度きり|死に際の後悔25個を前に、あなたはどう生きるか?
- 『死ぬときに後悔すること25 』大津秀一(著)[新潮文庫]
- 25項目を4つに集約
- 一度きりの人生、あなたはどう生きるか?
人生は一度きり|死に際の後悔25個を前に、あなたはどう生きるか?
『死ぬときに後悔すること25 』大津秀一(著)[新潮文庫]
1000人を超える末期患者と正面から向き合い、その死を見届けた緩和医療専門医である大津秀一さんが書かれた本で日韓で各30万部を超えるベストセラー。
- 健康を大切にしなかったこと
- たばこをやめなかったこと
- 生前の意思を示さなかったこと
- 治療の意味を見失っしまったこと
- 自分のやりかたをやらなかったこと
- 夢をかなえられなかったこと
- 悪事に手を染めたこと
- 感情に振り回された一生を過ごしたこと
- 他人に優しくなれなかったこと
- 自分が一番と信じて疑わなかったこと
- 遺産をどうするかを決めなかったこと
- 自分の葬儀を考えなかったこと
- 故郷に帰らなかったこと
- 美味しいものを食べておかなかったこと
- 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
- 行きたい場所に旅行しなかったこと
- 会いたい人に会っておかなかったこと
- 記憶に残る恋愛をしなかったこと
- 結婚をしなかったこと
- 子供を育てなかったこと
- 子供を結婚させなかったこと
- 自分の生きた証を残さなかったこと
- 生と死の問題を乗り越えられなかったこと
- 神仏の教えをしらなかったこと
- 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
25項目を4つに集約
大津医師の本の25項目を大きく分けて解釈してみると生きるヒントが見えてきました。
1.健康を大切にする
健康は人生において、もっともベースとなる項目です。体や心が健康であればいくらでも行動できますが、不健康ではそうはいきません。自分の不注意や管理不足で健康を損なってしまうことほど後悔に苛まれることはないでしょう。
そして人は健康であるうちは健康に対してそんなに感謝はしないものです。風邪をひいた時を思い出してみてください。不健康になった時に初めて健康のありがたみを感じたりしませんか。風邪であればまだ良いですが、取り返しのつかないレベルまで健康を損なってしまった時にはそれはそれは後悔することでしょう。早いうちに健康には気を使っておくべきだと言えますね。
2.自分の気持ちに素直になって行動する
- 5.自分のやりかたをやらなかったこと
- 6.夢をかなえられなかったこと
- 9.他人に優しくなれなかったこと
- 14.美味しいものを食べておかなかったこと
- 15.仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
- 16.行きたい場所に旅行しなかったこと
- 17.会いたい人に会っておかなかったこと
- 25.愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
これらの項目は自分の気持ちに素直になって行動しなかったために招いた後悔であると言えそうです。
(6.夢をかなえられなかったこと
25.愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと
この二つに関しては、頑張り続けたけど夢が叶わなかったり、愛する人が急に亡くなってしまったりして状況的に感謝の言葉を伝えられなかった場合もありますので、自分の気持ちに素直になれなかっただけが理由ではありませんが)
人間なかなか自分の気持ちに正直に生きられないものですよね。でもこれは自分をコントロールしさえすればできる話です。
世の中でもっともコントロール可能である自分をコントロールしなかったために、人生の最後に大きな後悔をするというのは非常に情けない気持ちになるのではないかと思います。そうならないためにも自分の感情をコントロールし、勇気を出して自分に素直になって行動するようにしましょう。
3.身の回りのことをきちっとしておく
自分の遺産や葬儀について考えておかないというのも大きく後悔することのようですね。
このような後悔をする根本は何でしょうか。それは自分の身の回りのことをきっちりやる習慣を身につけておかなかった事が主な原因ではないかと思います。まだ若いうちから自分の事、身の回りの事を常にきちっとしておく事は人生の最後を迎える時にも重要だという事なんだと思います。
普段からきっちりやる癖をつけておけば、仕事もプライベートも余計なミスを発生させる事がなくなりよりスムーズに生活出来るでしょう。日頃から身の回りはきちっとしておくことは大切ですね。
4.恋愛面を充実させる
恋愛から結婚、子に関することが後悔の項目に上がっています。
人間を含め、この世に存在する動植物の根本的な使命は種の存続と子孫の繁栄です。なので恋愛や結婚、子を持つことは人間の本能であり、重要事項であると言えます。
現在では色々な価値観が認められ、必ずしも結婚したり子を持つ必要はないし、自分の好きなように生きて幸せならそれでいいと思います。ですが人によっては死に際に後悔することになるということもあるようですので、自分の心に今一度、本当に今のままでいいかと聞いてみるのが良いかもしれません。
他にも
- 13.故郷に帰らなかったこと
- 23.生と死の問題を乗り越えられなかったこと
- 24.神仏の教えをしらなかったこと
このあたりは深すぎてなかなか理解できない項目ですね。でもなんとなくですが感覚で感じとれるものがあるように思います。
一度きりの人生、あなたはどう生きるか?
以上25項目を4つに集約してみました。これらを眺めてみてあなたはどのように生きていこうと思いますか?
何事においても最後を思い描くことはとても重要です。最後を想像することにより以下のようなメリットがあります。
- 今、どうすべきかが見えてくる
- 今が永遠に続くものではないと正しく認識しておける
さらに、これらのメリットによって有限である人生の時間を無駄に浪費することを避けることにもつながります。もちろん人生を一切無駄なく生き抜かなければならないなんてことはありません。そんな人生は面白みがなく味気のないものになってしまうでしょうから、人生の無駄は大いにあったほうが良いと思います。ですが無駄に過ごす時間が多すぎて死に際になって後悔しまくる、というのもなんだか悲しいと思いますから、しめるところはしめ、緩めるところは緩めるというようなメリハリをつけて自分の一度きりの人生を大切に生きれば良いのだと思います。
そしてなによりも、「思い至ったら挑戦する」ということがとても重要だと思います。やりたいことをやれている人間は我慢することが少なく人生に不満がないと言えます。我慢したり尻込みしてしまって、やりたいことに挑戦しなかったり、見て見ぬ振りをしてしまったりするのは非常に良くありません。やりたいと思っていたことが心残りとなって、死に際の後悔になってしまうのだろうということを意識すべきかと思います。挑戦したことが上手くいってもいかなくても、やってみればよかったなどという後悔をすることはなくなるわけなので、挑戦にはそれ自体に価値があります。
あなたが今何歳であっても遅すぎるということはありません。最後の最後にできるだけ後悔しないためにも、一度きりの人生をお互いに今、一生懸命に生きましょう。
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