人生において、自分から変わりたいと思ったり、変わることを必要に迫られたりすることがあると思います。そんなときに感じてしまう恐怖、なぜ怖いと思うのか、そしてこれにどう対処するのか。人生を歩む上でかなり大切なことです。変化が怖い自分は臆病者だ…。いいえ、そんなことはありませんよ。変わるのが怖いと思うのは、ごく自然で当たり前のことなのです。
本記事では、変わるのが怖いと思うことが自然なことだということと、変われるあなたになるための考え方について解説していきます。
【本記事の内容】
1.変わるのが怖い?そんなの当たり前さ!
- 変化を恐れるのは本能的に自然なこと
- 変わってしまったら今までの自分が消えてしまうと無意識に思ってしまう
2.今日から変われる自分になるための考え方
- 変わる手前まで行ってみる
- 0から0.01
3.まとめ
1.変わるのが怖い?そんなの当たり前さ!
変わるのが怖いのは人間として当然のことです。なぜならそれは人間が何万年も生き延びてくるのに必要な感情だったからです。変わってしまってもあなたがあなたであることには変わりありませんから、安心して前に進みましょう。
変化を恐れるのは本能的に自然なこと
変化するということは、自分自身や自分の環境が、まだ見ぬものに変わるということです。
人間は原始時代を見事に生き抜いて現代まで生存してきました。それは本能的に未知のものに対する恐怖があったからであると言えます。原始時代、なんの恐怖もなしに未開の森に入っていったら凶暴な肉食動物に遭遇してしまったり、毒蛇に咬まれてしまったり、危険な植物に触ってしまったりして実に危険でした。迷ってしまって、みんなのいる村や集落に帰れなくなるという可能性もあったでしょう。大昔から未知のものというのは、命がおびやかされる程のとてつもなく危険なものだったのです。そしてその頃に獲得した感覚が、本能として私たちの中に残っているというわけです。これは現状維持バイアスやホメオスタシス(恒常性)と呼ばれていて、現状を一定に保ちたいという誰もが持っている欲求です。
変化するということは、未知のものを手に入れたり、新しい自分に変わるということですから、恐れるのは本能のレベルで自然なことなのです。
変わってしまったら今までの自分が消えてしまうと無意識に思ってしまう
新しい自分に変わってしまうと今までの自分でなくなってしまう。これは無意識に思ってしまうことです。
常に自分らしくありたいと思いますよね。らしくないな、ガラじゃないことをしてるな、あんなキャラだったっけ?などと周りから思われるのも恥ずかしいと感じるかもしれません。これを解決するには少しずつ変わること。
生物はみんなそうですが、とても大きな変化にはたいてい耐えられないものです。いきなり大きく変わろうとしてしまうと、自分も周りも抵抗感を感じます。なので小さく踏み出し大きく変わること。そして大きく変わっていったとしても今までのあなたが消えることはありません。考え方や環境が変わったとしても、あなたはあなたです。ちょっとずつ変化していく自分をちょっとずつ受け入れていくような感じでいきましょう。
2.今日から変われる自分になるための考え方
ポイントは半歩踏み出すこと!
変わる手前まで行ってみる
スペースシャトルは離陸して宇宙に出てから、地球の周りを回って地上に戻ってきます。この離陸してから宇宙に出るまでに使うエネルギーは、なんとその後何週間も宇宙を漂い地上に着陸するまでに使うエネルギーよりずっと大きいそうです。これは人が何かをするときにも当てはまります。
つまり何かに挑戦するときや自分が変わろうとするときが最もパワーがいるということなのです。ですから変化しようとするときに大きな抵抗感を抱くのは当然で、うまく変わっていくには少しずつ変化することがポイントになるわけです。
大きく変わる手前まで行ってみましょう。スペースシャトルでいえば離陸する準備をたくさん行ってみるということです。仕事を変えたい、性格を変えたい、あの人との関係を変えたい、住む場所を変えたいなど人それぞれ色々あると思います。全てに共通してできることは「それについて調べてみる」ということです。とりあえずネット検索をしてみること、その分野についての本を読んでみること。そうするとその中で、次にできる新しい小さな一歩がいくつか見つかるはずです。
いきなり大きく変わるのが怖いのは当然ですから変わる手前、準備段階に手をつけることから始めましょう。「調べてみて、できそうなことからやってみる」です。小さな一歩というのは、小さく見えるというだけで実は大きな一歩です。
0から0.01
0から0.1や0から0.01にする意識を持ってください。上記のスペースシャトルの話と同じニュアンスで、0から1にするのはかなりのパワーが必要なのです。ですから、変わりたい!と思ったときは常に0→0.01を意識することで、始めの一歩が踏み出しやすくなります。
人間というのは0か100かで考えがちです。変わろうと思ったら、今日にはもう別人のようになっていないといけないというような固定観念を持ってはいませんか?私はなんとなく世間的にそういう風潮があるように感じます。「自分は変わる!」「転職する!」「あれをやる!」「これをやる!」などと言って実際にすぐに変われなかったら、周りから意気地なしや臆病者と言われたり思われたり。でもすぐに変われなくてもいいんです。だって0.1や0.001を積み重ねていけば、いずれは1や2に、そして10や100になるわけですから。周りからどう見られようと簡単に諦めないことです。「0から0.01」。これを合言葉にして自分に言い聞かせるようにしてみてください。
踏み出したその半歩が、いずれとてつもなく遠いところまであなたを導いてくれますよ。
3.まとめ
- 変わることを恐れるのは、人間が原始時代に獲得した本能
- 大きく変わってもあなたはあなたに変わりない
- 変わる手前、準備段階としてできることは「その分野について調べてみて、できそうなことからやってみる」ということ
- 「0から0.01」これを意識する
- 踏み出したその半歩が、いずれとてつもなく遠いところまであなたを導いてくれる
人生において、変化が怖いというのは当たり前の感情です。決して悪いことではありません。むしろいきなり大きく変わってしまうのは、自分も周りも混乱する可能性があります。少しずつ変わっていけばそれで十分。小さな一歩は小さく見えるというだけで実はとてつもなく大きな一歩であり、いずれあなたを遠いところまで連れて行ってくれます。そしてどこに行ってもあなたはあなた、それは変わりませんからご安心を。
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