なぜ、あなたの人生はつらいことばかりなのか『原因と結果の法則』ジェームズ・アレン(著)【+簡単な「要約」と「名言」25選】

書評

 

みなさん、ご自分の人生はうまくいっていますか?

喜ぶことが多いですか?それとも、悲しむことの方が多いでしょうか?

苦しむことが多くつらい事ばかりだという方に、「どうしてそうなってしまうのか?」を私が僭越せんえつながらお伝えさせて頂き、あなたの人生が少しでも良くなるような考え方を獲得して頂ければと思います。

この考え方は、ジェームズ・アレン(著)の『原因と結果の法則』という本から学んだことで、私はこれを日々実践し、「良い!」と実感しております。

みなさんがこの考え方をきっかけや参考にして、ご自分の幸せのきっかけを掴んでほしいと願っております。

なぜ、あなたの人生はつらいことばかりなのか

さっそく本題に入っていきましょう。ポイントは「」です。

人生がつらくなるメカニズム

前置きとして、私は決してあなたが汚い心の持ち主で悪いやつだなどというつもりは一切ないと宣言しておきます。読み進めていってもらえば分かります。ではメカニズムについて、いってみましょう!

植物にたとえるとわかりやすいのですが、もし、庭がよく耕されて美しい草花の種が蒔かれ、育てられれていたとしたら綺麗な花が咲き良い果実が得られる。これは間違いないですね。逆に庭が野放しにされていれば、いずれ色々な種類の雑草の種が舞い落ちてきて雑草ばかりが生い茂る庭になっていってしまう。これも間違いないですね。そしてこれは絶対的なもので誰にも捻じ曲げられない現象でもあります。

 

では次に、人間の場合はどうでしょう?

もし、汚い心を持ち不道徳でネガティブな思いを抱えていると自然と悪い行いをするようになり、当然悪い結果や状況を獲得することになります。逆に、綺麗な心を持ち道徳的でポジティブな思いを抱えるのならば自然と良い行いをするようになり、当然良い結果や状況を獲得することになります。極端な言い方になりましたが、怠け心や他人を責める気持ちなどの良くない精神を持っていると、それ相応の結果や環境になっていき、そしてその逆であれば逆のことが起こるというわけです。

つまりはこういうことです→ 庭=心 草花あるいは雑草の種=思い 花=行い 果実=喜びや悲しみ

悲しみではなく喜び果実をたくさん得たいとするなら、庭(心)を耕し清く保ち、美しい草花の種(思い)を蒔いて育てていくことで綺麗な花(行い)が咲き、豊かな果実(喜び)が得られる

 

さらに、トウモロコシの種を植えればトウモロコシが、バラの種を植えればバラが、毒キノコの種(菌)を蒔けば毒キノコが生えてきます。トウモロコシの種からバラや毒キノコが生えてくるようなことは絶対にありえませんよね。

つまり、良い思いからは喜びが、悪い思いからは悲しみが生まれてくるのです。そしてこれは自然の法則なので誰にも変えられない現象です。メカニズムとしてはこういうことです。

でもそうであれば、一つの疑問と怒りが湧いてくると思います。

じゃあ、人生をつらいと感じ事が多い人間は「邪悪な心」の持ち主なの?

こう書いてくると、「じゃあ、悲しむことが多く、人生をつらいと感じている人はみんな邪悪な心の持ち主で悪いやつだとでも言いたいのか?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

日常生活で中で発生する怠け心や何か事が起こった時に人に責め心を抱いてしまう気持ち、良くない状況や環境にくよくよ悩んだり、ねたみを抱いたり他人をうらやんでしまう事、ちょっと嫌味な発言をしてしまったりする事は誰しもありますよね。私も昔は良くならない状況にいつまでもムカついたり、散々周りの人に恨みを抱えて生きてきたものです。

あなたが邪悪な心の持ち主で「悪いやつだ」なんて言うつもりは全くありません。

誰しも負の感情と正の感情を併せ持っていますよね。あなたも私も、いかなる時でも、たとえどんなに暗い気持ちを抱えている時期であったとしても、同時に優しい心や綺麗な心、良い心をちゃんと持っていたはずです。だって、今までには悲しい状況だけでなく喜ばしい状況だってちゃんと経験してきたのでしょう。自分の心の良くない面の分だけの不幸を良い面の分だけの幸福を得てきたはずです。

大丈夫です要は、綺麗な心と同時に抱えてしまっている「少しの怠け心やくよくよ悩む心、他人に対するちょっとした負の感情」をできる限り小さく少なくして、ポジティブな綺麗な心今よりも大きく多くしていく努力をしていきましょう。それによってあなたの人生が少しでも良くなっていくはずですから、という事が結論として言いたいのです。

あなたも私も努力次第で良い心と喜びに満ちた人生は獲得できるはずです。なぜなら、人格者と言われる人や、あなたの身の回りにも皆んなに好かれて凄く楽しそうに生きている人が実際に存在しているではありませんか。

 

じゃあ、どういう努力をしたらいいのでしょうか?

私が今まで学んできた事とこの本に書いてある事とを総合して書いていきます。

じゃあ、どういう努力をしたらいいの?

良い人生観や価値観を持つ事ー読書が有効ー

人生観・価値観が変わると生き方が根本的に変わる、つまり心が変わるという事です。これには、読書が効くと思います。人生成功している人の考え方を得るには実際にその人に会うのが一番効果的だと言われていますが、そうそう会えるものではありません。そこで読書です。凄く成功している人たちは本を出版している事が多いので、それを読む事でその人たちの考え方を少しづつ得ていく事ができます。そして、何冊も読んでいくとその人たちに共通する人生観や価値観、考え方が見えてくると思います。何十年何百年と読み継がれている良書を読み漁ってみてください。この場合は小説ではなく、生き方や精神について書かれている本です。

困難や苦悩の役割について理解する事ー困難や苦悩は自分の利益ー

困難や苦悩は実は、とても良いものであるという事がわかると非常に良いです。困難については、一見不愉快なだけのものに見えますが、実はチャンスが仮面を被って登場した姿です。発生した困難に対処し乗り越える事で自分の能力が高められて教訓も得られ、場合によっては莫大な利益を得るきっかけにもなります。そして苦悩については、上記の自然の法則と自分とが調和していない事のサインをくれてい存在だとこの本に書かれています。つまり、自分の心を今一度見直してみなさい。と諭してくれているという事です。よって、困難や苦悩は自分に利益をもたらしてくれるものであると認識しておくことで人生をつらくなくする助けになります。

目標を持つ事ー目標は強さを得る事につながるー

目標を持つことで余計なことを考えなくなったり、小さいことにくよくよ悩んだりしなくなります。自分の目標を達成するために、そんなことで大切な時間を無駄にするわけにはいかなくなるからです。その目標を諦めずに達成することで弱さを克服することもできます。そして、その目標が気高いものであればあるほど効果が高くなります。また、大きな目標を発見できないという人も大丈夫です。この本にアドバイスがありました。↓

大きな目標を発見できないでいる人は、とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべきです。その作業がいかに小さなものに見えようと問題ではありません。そうやって目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、集中力と自己コントロール能力は確実に磨かれます。そして、それらの能力が十分に磨き上げられた時、達成が不可能なものは何一つなくなります。間もなく、とても自然に、より大きな目標が見えてくるはずです。

『原因と結果の法則』p55 思いと目標

以上のようなことが私から提案できる方法です。上にも書きましたが、実際に良い人間関係や仕事に恵まれていて素晴らしい人生を送っている人が存在しているのですから、私たちも努力によって必ず幸せな人生を獲得できるはずです。成功している人たちの明るい面しか見えないことが多いので勘違いしてしまいがちですが、彼らのその裏にはきっと計り知れない努力があり、何度も困難打ちのめされながらもそれを乗り越えてきた過程があったはずです。このことを忘れずに共に諦めず努力をしていきましょう!

 



『原因と結果の法則』簡単な要約

全てはその人の「思い」から生まれる。思いによって、その人の「環境」が作られる。目に見える現実ばかりに囚われてしまって、その「原因」である「心・思い」に目を向けないと、根本的な解決にはならず頻繁に問題を抱えることになる。「思い」を正して、それを自分の中に巡らせることで、「環境」の方が変わっていき目標を達成し成功をおさめられ、さらには健康まで手にすることができる。そのように長く粘り強く自己コントロールをすることで人間は、不平不満を言わなくなり、いらだち悩み悲しむことをやめて、より安定したより穏やかな心の状態を保てるようになる。人々は常に、冷静で穏やかに振る舞う人間との関わりを好むものなので、穏やかな心を獲得していくことであなたは周りから愛される存在になって、幸せな人生を掴むことになる。

最後に、この本に書かれている「こういう思いを巡らせるとこういう結果になる」というものを次の表にまとめておきます。

【早見表】「良い思い」あるいは「悪い思い」から得られる環境の一覧

『原因と結果の法則』名言25選

「人間は思いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」

「人格は、私たちがめぐらしているあらゆる思いの、完璧な総和です。」

「行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は、自分自身が育てる、甘い、あるいは苦い果実を収穫し続けるのです。」

「気高い神のような人格は、神からの贈り物でもなければ、偶然の産物でもありません。それは、繰り返し巡らされ続けた、気高く、正しい思いの、自然な結果です。」

「私たち人間は、私たちを存在させている法則でもある<原因と結果の法則>にしたがい、つねにいるべき場所にいます。私たちが自分の人格の中に組み込んできた思いの数々が、私たちをここに運んできたのです。」

「私たちは、自分が望んでいるものではなく、自分と同種のものを引き寄せます。」

「私たちの願いや祈りは、私たちの思いや行いがそれと調和したものである時にのみ叶えられるのです。」

「自分自身を意欲的に改善しようとする人間は、明確に設定した目標の達成に、決して失敗する事がありません。」

「私たちは、良い結果に狙いを定めながらも、その結果と調和しない思いをめぐらすことによって、その達成を自ら妨害し続ける傾向にある」

「いくら食生活を改善しても、自分の心を改めようとしない人間には、ほとんど効果がありません。しかしながら、つねに清らかな思いをめぐらせるようになったとき、人間はもはや、病原菌を気づかう必要さえなくなります。そのときから人間は、とても自然に、体に悪い食べ物を好まなくもなります。」

「憂鬱な顔は偶然の産物ではありません。それは憂鬱な心によって創られます。醜いしわは、愚かな思い、理性を描いた思い、高慢な思いによって刻まれます。」

「私たちは、人生の目標を持たないとき、つまらない事で思い悩んで、余計な苦悩を背負ってみたり、ちょっとした失敗ですぐに絶望してしまう傾向にあります。それは弱さのサインであり、誤った行いと同様、たどるルートは異なりますが、私たちを失敗と不幸せへと導きつづけます。」

「もし人生の漂流者となりたくないのなら、自分自身の思いを、自らの手で設定したその目標に集中して向け続ける必要があります。」

「大きな目標を発見できないでいる人は、とりあえず、目の前にある自分がやるべき事に、自分の思いを集中して向けるべきです。」

「強さは持続的な鍛錬によってのみ開発される。」

「私たちの思いは、目標と勇敢さに結びついたとき、創造のパワーになります。」

「あなたの人格と人生を変える事ができるのは、あなただけなのです。」

「弱さとは、そもそも身勝手な欲望から発しているものである。」

「私たちは、自分の心を高める事によってのみ上昇し、克服し、達成します。そして、その努力を怠る事によってのみ、弱さ、絶望、苦悩の中にとどまり続けるのです。」

「人間は、もし成功を目指すならば、自分の欲望の(全ては無理でも)かなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです。」

「私たちの成功は、私たちがその達成をどれだけ強く決意し、その計画の上にいかに強く心を固定するかに加えて、自分の欲望をどれだけ犠牲にできるかにかかっています。」

「気高い夢を見ることです。あなたは、あなたが夢見た人間になるでしょう。あなたの理想は、あなたの未来を予言するものにほかなりません。」

「今のあなたの環境は、あなたにとって好ましいものではないかもしれません。でも、もしあなたが理想を抱き、それに向かって歩き始めたならば、今のそんな状況は決して長くは続きません。理想の内側を旅しながら、その外側に立ち続けることなど、誰にも絶対にできないことだからです。」

「物質的、知的、精神的達成の全てが、努力の果実なのです。」

「この上なく穏やかな心は、この上なく強い心です。穏やかな心の持ち主は、つねに愛され敬われます。」

 



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