みなさん、こんにちは!Kえすです^^
今回は、「聞く力」こそが最強の武器である 國武大紀(著)について、ブックレビューをしていきます。
コミュニケーションにおいて、「話す力」のほうが重要に思えるかもしれませんが、実は「聞く力」のほうが大切なのだそうです。
そして、「話を聞く」という行為は一見、受け身に思えますが、これも実は間違いで、いたって能動的な行為なのだそうです。
また、良いコミュニケーションをとるのに、内向的であっても大丈夫!とのこと。
「話を聞く」のに外向的であってもいいし、内向的であってもいい。自分の社交性は関係ないのであれば安心できますね^^
そして、この本の中で個人的に特におすすめなのが、第5章です。
「聞く力」についての本ですが、相手の話を聞くことだけでなく、「自分自身の本心」を聞くことについても述べられています。
では、「レビュー」+「みなさんの読書のガイドライン」になれるよう始めていきます!
よろしくお願いします^^
「聞く力」こそが最強の武器である
國武大紀(著)
ズバリどんな本か
コミュニケーションにおいて
- 「聞く力」の重要性と考え方
- 聞く時の「マインド」と「具体的なアプローチ方法」
そして、
「自分自身を変えるための心の声の聞き方」についてまで教えてくれる本
まとめ
話す力には人を「鼓舞する力」があり、聞く力には人を「癒す力」があるなと思っています。
そして、深く理解してもらえると「元気」まで湧いてくる。話す力もそうですが「聞く力」も本当にすごいなと思います。
この本は、話を聞く時の精神的な姿勢や具体的なアプローチの仕方に対して、参考になるような本だったなという感想です。
要は、コミュニケーションにおいて、「信頼関係」が最重要ということなんだと思います。
そのため「相手を理解する」ことが最優先であり、「自己理解」とミックスして「相互理解」の関係にもっていくことが信頼関係を築くということ。
そして、相手のことも自分のことも理解するためには「聞く力」が非常に大切なんだと、この本は教えてくれた気がしました。
そして、冒頭でも書きましたが、特に気に入っているのが第5章です。
対人コミュニケーションの本だと思って買ったのですが、自分自身の声を「聞く力」についても述べられていて、これはすごい!と思いました。
自分自身の人生についても考えさせてくれる本。この本にはとても価値があると思います。
是非みなさんも読んでみてください^^
こんな人にオススメ
・女性から話を聞いて欲しいと言われ、会話に付き合うと、なぜかいつも相手が怒り出して「もういい!」と言われてしまう…
・仕事や趣味のコミュニティーでリーダーをやっているが、チームのみんなが自分の話を全然聞いてくれない…
・性格上、自分から話すのがとても苦手で、こんなんじゃ人と上手くコミュニケーションとれないよ…いったいどうしたら…
・話すより、まず相手の話を聞く方が大事なのは知っているけど、具体的にどういう風にしたら良いか知りたい
・自分の人生、今のままじゃ嫌だ!変えたい!
本の概要
・発売年月日 : 2019年1月8日
・ページ数 : 205ページ
・文字のつまり具合と読みやすさ : 1ページあたり隙間が多く、サクサク読める
・著者 : 國武大紀
國武大紀(クニタケダイキ、1972年5月4日 – )は、日本の作家、コンサルタント、元外交官。滋賀県長浜市出身(現在は千葉在住)。株式会社Link of Generation代表取締役。血液型O型。コンサルタントとして独立開業しており、複数のメディアに著書などが取り上げられている。
wikipediaより引用
JICAとJBIC(国際協力銀行)の組織統合事業などにも従事していた、組織の将来ヴィジョンや制度設計、戦略立案を担当した。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスにて組織心理学の修士号を取得。リーダーシップ理論、モチベーション理論、チーム・ビルディング、意思決定論、組織変革論、組織文化、ナレッジ・マネジメント等を学ぶ。JICA労働組合の執行委員長として、数々の組織改革を実行。名古屋大学大学院(国際協力研究科)にて客員准教授として、海外から留学生を指導。2013年から2年間、外務省(OECD日本政府代表部)に出向し、外交官(一等書記官)として勤務。日本政府の国際協力に関する政策立案や国際交渉に携わる。
現在
現在は、エグゼクティブコーチング、自己実現コーチング、およびプロコーチ養成などを行うほか、リーダ―シップ開発や組織変革を専門とするコンサルタントとして活動している。
第1章 コミュニケーションにおける最強の武器は「聞く力」である
・人の話は、「何を」聞くのかよりも「どのように」聞くのかが重要
・ポイントは、相手の話の「内容」を理解することと、相手の「感情」を理解すること
①自分の考えを頭の中に巡らせないで、相手の話のありのままを聞く
②相手の表情、声のトーンはどんな感じか? 体の姿勢や緊張しているかどうかを感じ取る
③相手の言うことに同意できない時でも相手の感情に合わせた返しをする
同意はできないが、相手がうれしそうにしている
→「そうなんだ!よかったね^^」
④相手のテンションに合わせた「うなずき」と「相槌」
ベースとなるマインド(考え方)
・話すのが苦手だから、面倒だからという逃げの姿勢は相手に伝わる
・積極的に話をしようという心でいなければならない
・もっと相手を理解したいというマインド
第2章 人に好かれ、信頼関係を築く「聞く力」
・目指す所は、「相互理解」 信頼関係の構築
・互いに理解しあうところが目標地点。それには「自己理解」と「相手理解」が必要
・優れたリーダーとダメなリーダーの聞き方の違い
優れたリーダー
・相手が話しやすい場をつくる 「責任は持つから安心して話して いいよ」
落ち着いて話せる場所に移動する
・相手が返しやすい球を投げる 「そうだったんだね。それから?」
「なるほどね。他には?」
・相手に考えさせる聞き方をする 「君ならどう考える?」
「君ならどうする?」
ダメなリーダー
・問い詰める 「なぜそんなことをしたの?」
・持ち物や行動やあり方において、共通点を見つける
・良い質問とは・・・相手に深い気づきを与えたり、相手も自分から行動させたりする ような質問
第3章 会話・雑談が弾む「聞く力」
・良い話の聞き方と悪い話の聞き方
<良い話の聞き方>
①相手に意識を向ける
②相手の存在を、そのまま受け入れる
③気持ちよく話せる間合いや流れを意識する
④横に広げる質問で興味があることを探り、当たったらその話題を深く 掘っていく
<悪い話の聞き方>
①リアクションがない
②相手が話したいことを理解していない
③自分の興味のない話だった時に反応が薄い
・共感する時のコツ
①「短いフレーズを使う」
長いフレーズだと、共感されている意識がそがれてしまう
②「具体化のフレーズを使う」
もっと詳しく知りたいというニュアンスが伝わるフレーズ 「具体的には?」「例えばどんな?」
③「本心を聞くフレーズを使う」
「本当はどうしたいの?」聞いてからしばらく相手が無言でも 言葉を挟まずに待つ
第4章 相手から情報・本音を引き出す「聞く力」
・本音を聞き出すには、「信頼関係が全て」
・本音を話さない人には2パターンいる
1.本音を「話せない人」・・・優しい、気が弱いタイプ
2.本音を「話さない人」・・・計算高いタイプ、事なかれ主義のタイプ
・自己開示のポイント・・・お互いに秘密の扉を「少しずつ」開けていくこと(自己開示の返報性)
・本音、情報を聞き出すコツ・・・相手から「聞き出そうとしないこと」
無理に聞き出したとしても、それは正確な情報でない可能性が高い
・自然に話してもらうの必要なことは、
①「聞く力」
②「関係性を築く力」
③「与える力」(見返りを求めずに与え続けられるかどうか)
・コミュニケーション上の誤解を生まずに正確にやり取りできるためには
「理解したつもりにならないこと」
「曖昧な部分はしっかり確認を取ること(相手に聞く)」
第5章 自分を動かし、人生を変える「聞く力」
・自分を動かし、人生を変えるためには、「自分自分自身に本心を聞く質問をする」
①もし、人生の最期を迎えたとしたら、やれなくて後悔することは何か?
②やりたくてもできなかった理由は?
③本当はどうしたかったのか?
・人は、無意識かどうかに関わらず、1日に数千回以上常に質問している
・その質問の質を考える。できるだけプラスな質問
「なんで自分はダメなんだ?」ではなく、「自分の改善できることは何か?」etc..
・脳は「現実」と「想像」の区別ができない
「成功している自分はどんな自分だろうか?」というようなポジティブな 「未来志向の質問」をして、それを想像するとそのイメージに現実が近づいてくる
・人生を変えるためには、すぐに答えられない質問をすること
何度も自分と向き合って「心の声」が本当に聞けた時にブレイクスルーが起こる
ブレイクスルーとは、それまで障壁になっていたこと(物体であったり、考え方)を突破するという意味
・人は、「自分を完全に理解してもらえた。」「受け入れてもらえた。」と心から感じた時に自信やエネルギーが湧いてきて、変わろう!と行動を始められる。
そして、それは自分自身にに対しても同じ。自分の声を聞いてあげることも超重要。
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