文章が書けない人へ贈る【伝わる文章を書くための手順】

新しい文章力の教室 雑記
お悩みの方
お悩みの方

自分の書く文章が相手に伝わらないことが多いなぁ。。。

そのうえ書くスピードが遅くて時間がかかりすぎるんだよなぁ。何かいい方法はないかなぁ。。。

お悩みの方
お悩みの方

書くことがまとまらなくて困ることが多いのよねぇ。。。

このようなお悩みを抱えている方はいらっしゃいますか?本記事では文章が書けなくて困っている方に向けて、書くときの手順をご紹介します。

本記事の内容

・文章が書けない人へ贈る【伝わる文章を書くための手順】

・文章が読まれるために守るべきルールやテクニック

・それでも書けなくなったときの対処法

・文章が上手く書けると仕事や人生に大きなプラスになる

 

文章が書けなくてストレスを抱えている方や仕事で書類を作ることが多い社会人の方、他にも書けなくて悩む多くの人たちのためになれればと思います。

文章を書くときの手順を明確に示しますので、言いたいことが伝わる文章の書き方がわかり、文章を作りやすくなります。

本記事に書かれていることは、私が『新しい文章力の教室』という本で学び、日々実践している内容をまとめたものです。
『新しい文章力の教室』は、自分の言いたいことを正確に伝え、わかりやすい文章を書く力を高め、「完読」されることを目標にした書き方を示してくれる本です。その書籍自体も後ほどご紹介いたします。

文章が書けない人へ贈る【伝わる文章を書くための手順】

文章が書けない人へ贈る【伝わる文章を書くための手順】

手順

1.何を言いたいがために書くのかを決める(テーマ決め)
これから作る文章は何を伝えるためなのかをハッキリさせる

2.パーツを箇条書きにする
1で決めたことを伝えるのに必要と思われる話題を箇条書きにする

3.順番を決める
書き出したパーツをどういう順番で書くか
ポイントは結論を1番目に持ってくること

4.分量を決める
順番が決まったら、それぞれをどのくらいの分量で書くかを決める
それぞれのパーツに「多・中・少」や「A・B・C」など自分がわかるように記入する

5.構造シートに書き出す(下に構造シートの写真あり)
1~4を手書きで書き出す
いきなりパソコンに打つとそのまま本文を書き出していきたくなるので手書きで書く

6.パーツの取捨選択をする
1で決めたことを伝えるのに特に必要のないパーツがあれば、それを削除する

7.もう一度構造シートに書き出す
必要のないパーツを削った場合は再度手書きで構造シートを書き直す
面倒に感じるが、改めて書き直した構造シートを眺めることで見えてくることもあるため

8.肉付けをしながら文章として書いていく
ここからワープロを立ち上げて実際に書いていく

以上が手順で、以下で補足説明をしていきます。

1・2.テーマとパーツ

漠然と何か文章を書いていってしまうと行き詰まってしまう確率が高いので、まずは

・「何を言いたいのか(テーマ)」

・「それをいうために必要な材料(パーツ)は何か」

ここをハッキリさせることから始めましょう。

パーツに関しては、箇条書きにする段階では、順番や整合性などは一切考えずに思いつくままに挙げていくようにします。

3.構成は結論から

パーツを並べるときのポイントとしては、結論になる話題を1番目に持ってくることです。まず最初に結論から言うという方法が最も伝わりやすい場合であることが多いです。

5.構造シート

構造シートは以下の写真のようなものです。私が実際にこのブログ記事を書くために作った構造シートも載せておきます。
これをいきなりパソコンで打つということをしてしまうと、そのまま本文まで書き出してしまいたくなり書けなかったときの状態に戻ってしまいます。構造シートは必ず手書きで書くようにします。

構造シート

本記事を書くために私が実際に作った構造シート

6.パーツの取捨選択

テーマを言い切るのに書き出したパーツに不必要なものがないかチェックします。無駄に長い文章になってしまうと伝えたい内容がぼやけてしまうためです。

 


このような段階を踏んで文章を作るようにすると、非常にスムーズに終わりまで書いていけることがわかります。
ここまでが「言いたいことがわかる文章」を書けるようになる手順です。

文章力をさらにレベルアップするためには「言葉遣いや言い回し」も大切になってきます。より文章力をブラッシュアップさせるための「言葉遣いや言い回し」の部分はルールやテクニックが多すぎるので、
それらが詳しく書かれた本である『新しい文章力の教室』を次の項でご紹介します。加えて本の中に出てくるルールやテクニックも一部ご紹介いたします。

文章が読まれるために守るべきルールやテクニック

文章が読まれるためのテクニックや守るべきルール

文章とは「構造+言い回し」で出来ています。上記までで構造の部分はしっかりと作れるようになっていますので、言いたいことは伝わる状態です。
次はより読みやすく正確に伝えるための言葉遣いや言い回しの部分です。

正しい言い回し方を学ぶと、Lineなどの短いメッセージを作って送る際に相手の誤解をまねくことを回避したり、自分の意図を正確に伝えることにも役立ちます。

しかしそのルールやテクニックは本記事で説明するには数が多すぎるので、それらが詳しく書かれた本『新しい文章力の教室』をご紹介します。
この記事内では、『新しい文章力の教室』に書かれているルールやテクニックを3つだけ抜粋してご紹介します。

コミックナタリー初代編集長 唐木 元(著)『新しい文章力の教室』

新しい文章力の教室

毎月3000本以上の記事を配信するポップカルチャーのニュースサイト「ナタリー」。その「ナタリー」のライターさんたちが実践されている書き方を一般向けにまとめた本が『新しい文章力の教室』で、
コミックナタリー初代編集長 唐木 元さんによって書かれた本です。
あなたの書いた文章が「完読」されるくらい良いものになるように文章の書き方を教えてくれます。2015年8月11日に発売。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ

著者プロフィール

唐木 元(からき げん)

1974年東京都生まれ。株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして働き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI & Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。

『新しい文章力の教室』の中からルールとテクニックを3つご紹介

・「が」や「で」で文章をダラダラとつなげない

:初の海外ライブとなった台湾公演だが、現地のファンが集まり、開場は開演前から異様な熱気  に包まれていた。

:初の海外ライブとなった台湾公演には、現地のファンが集まり、開場は開演前から異様な熱気  に包まれていた。

(『新しい文章力の教室』p98)

「が」は使い勝手の良い助詞ですが、「逆説」のイメージが強いので注意が必要です。
「台湾公演だが、」の後が逆説の内容になっていない場合は、「台湾公演には」というように「順接」でつないだ方がストレートで伝わりやすいです。

「初の海外ライブとなった台湾公演だが、原因不明の大規模な停電が続いたため中止となってしまった。」

↑これならば、「台湾公演だが、」の後にちゃんと逆説の内容がきているので自然な流れと言えます。

:暑いので、待っているのも辛かったので、いったん家に戻ったので、到着が遅くなってしまった。

:暑くて待っているのも辛かった。いったん家に戻ったら、到着が遅くなってしまった。

(『新しい文章力の教室』p99)

話し言葉のように「で」を使ってつなげてしまうと、なんだか幼稚な文章になる上に意味も伝わりづらくなってしまいます。区切るところは区切りましょう。

・列挙の「と」「や」は最初に置く

:7日間の会期のうち、1日目2日目4日目7日目に出席する予定です。

:7日間の会期のうち、1日目2日目、4日目、7日目に出席する予定です。

(『新しい文章力の教室』p123)

英語の場合は「A , B , C , and D」のように最後に置きますが、日本語は最初に置きます。
「AとB、C、D」「リンゴとミカン、バナナ、ブドウがお皿に乗っています。」

「や」「とか」「に」「および」も列挙に使う場合は同じように最初に置きます。

・「こ・そ・あ・ど」言葉は最小限に

×:ナタリーは当初3ヶ月で開発してサービスを開始するはずだったが、メンバーの意見で様々な  機能を盛り込んでいくうちに、それが遅れてしまった。結局、それが開始したのは1年後だっ  た。

:ナタリーは当初3ヶ月で開発してサービスを開始するはずだったが、メンバーの意見で様々な  機能を盛り込んでいくうちに、開発が遅れてしまった。結局、サービスが開始したのは1年後  だった。

(『新しい文章力の教室』p142)

「これ・それ・あれ・どれ」これら指示語と呼ばれるものは続けて使ってしまうと、読み手はいちいちそこに入る言葉を考えながら読まなければならないので疲れてしまいます。具体的な内容に変え、使用は最小限にとどめましょう。

それでも書けなくなったときの対処法

それでも書けなくなったときの対処法

この記事で説明しているような手順を踏んでいても実際書いてみると、途中で手が止まってしまうことはあります。
そのときどうするか。

・何を言うために書いているのかを思い出す。

木を見て森を見ずという感じで煮詰まってしまっている場合が多いので、何が言いたかったんだっけ? と一度確認し直すといいかもしれません。引きで全体を見渡してみるということです。

・休憩して別のことをする

何か趣味があればそれをやったり、コーヒーを淹れて休憩したりと 書くことをいったん忘れるというのも効果があります。

・人に話すようにイメージしてみる

今書いている文章を誰かに話している姿をイメージすると頭の中が柔らかくなり、 また書けるようになるかもしれません。

文章が上手く書けると仕事や人生に大きなプラスになる

文章が書けると、

・仕事ができる人になる
・人生が豊かになる
・目標を達成する力が増す

これらのメリットがあると感じています。

仕事では正確な報告や伝達が求められますし、プライベートでもLINEやメールで自分の伝えたいことを書くという機会が多いと思います。

友達や恋人に伝えたいことが正確に伝わらず、トラブルになってしまうことも少なくないのではないでしょうか。

誤解を生まずに伝えたいことを伝える力があれば人生がより楽しく豊かになるはずです。

そして文章を作るための方法を身につけると、目標を達成する力が増すと感じています。

【目標達成のプロセス】

まず「何をしたいのか」をハッキリさせる

    ↓

それを達成するために必要なこと(パーツ)を箇条書きにする

    ↓

箇条書きにしたものを実行する「順番」と「どれくらいの分量で実行するか」を決める

    ↓

構造シートに書き出す

    ↓

パーツの中で必要なさそうなものはないか見る

    ↓

再び新しく構造シートに書く

    ↓

迷わず実行できる

こうすることで頭の中が整理され、やるべきことが見えるので、前に進みやすくなります
文章を書く力というのは現代人にとって必須なスキルでありますので、ぜひ一緒に身につけていきましょう(^^)

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