『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』を読んだ感想と要約

金持ち父さんのファイナンシャルIQ 書評

『金持ち父さん』シリーズは2008年の時点で、日本で累計300万部、全世界では累計2800万部を突破している世界的なベストセラー書籍です。多くの経営者、ビジネスマンからの評価も高く、若い内に読んでおいた方が良い書籍として推薦されています。

私たちはお金に関することについて実際あまりよく知らないのが現状で、それによって金銭的に問題を抱えたり、貧乏だったりしてしまう。そんな世界中のお金の不安を抱えた人たちの悩みを解決するためにロバート・キヨサキ氏が書かれた本が『金持ち父さん貧乏父さん』です。

1冊目が出版されてから、『金持ち父さんシリーズ』としていくつも本が出版されています。
本記事ではそのシリーズの中から『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』を読んだ感想とその要約を書かせていただこうと思います。

みんな将来に不安を抱えていると思いますが、その不安の源の一つが経済的な不安ではないでしょうか?

お金の心配が少なければ少ないほど安心して生きていかれますし、 あなたの貴重な人生をエンジョイできるかどうかという問題にもつながります。

本書で著者のロバート・キヨサキ氏も言っていることで、「人生はお金が全てではないが、 お金は人生の全てのことに影響している」。これは間違いなく真実で私たちは自分のお金の問題に 向き合って解決していく必要があります。 本書はお金に対する考え方を改めさせてくれるという点で非常に価値があると思います。

本を購入しようか考えている方へ参考になるように出来る限り簡潔に解説します。
金持ち父さんシリーズに興味のある方は是非ご覧ください。

金持ち父さんのファイナンシャルIQ

本記事の内容

・『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』を読んだ感想要約

真の分散投資とは・心の知能・人生からのフィードバック本と著者の紹介

『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』を読んだ感想と要約

『金持ち父さんのファイナンシャルIQ』を読んだ感想と要約

感想

・お金についての考え方や扱い方を正してくれる本

・お金についての賢さ=ファイナンシャル・インテリジェンス。
そしてファイナンシャル・インテリジェンスを数値化したものがファイナンシャルIQ。

まずファイナンシャルIQとは、お金についての賢さを数値化したものです。
お金についての賢さ(これをファイナンシャル・インテリジェンスとよんでいます)

1.より「稼ぐ」こと

2.自分のお金を「守る」こと

3.予算を立てること(収入を「どう使うか」という計画のこと)

4.「レバレッジ」を効かせること

5.「情報の質」を上げること

これらについて本書に書かれています。

私たちがこれから先どのような方向性でお金と付き合いなにを学んでいけばいいかが分かるような内容でした。
そしてお金に関する考え方を改めさせてくれて、やる気を起こさせてくれるとても素晴らしい内容でもありました。

要約

もっとも重要な5つのファイナンシャル・インテリジェンス

1.より多くのお金を稼ぐ

2.あなたのお金を守る

3.予算を立てる(稼いだお金をどう使うかの計画)

4.レバレッジを効かせる

5.情報の質を上げる

1.より多くのお金を稼ぐ

・まず、自分がお金を稼ぐのに一番良いと思う方法を決めること
医者になる、アスリートになる、起業家になるなど

・そこに至るためのプロセスを選ぶ
医者であれば医科大学に入るための準備をする、アスリートであれば練習に励む、起業家であれば自分で ビジネスをしていくための知識を学ぶ

2.あなたのお金を守る

・節税について学び、自分にできる節税する

・手数料に敏感になり、手数料を低く抑えるようにする

・パートナー選びに注意する

3.予算を立てる(稼いだお金をどう使うかの計画)

・収入があったらまず30%を貯蓄・寄付・投資に使う。他の支払いよりも優先する。

・他の支払いが間に合わないようなら、どうにかしてお金を工面する。
「ファイナンシャル・インテリジェンス 1.より多くのお金を稼ぐ」に立ち戻って、足りない分をより稼 ぐ。(人から借りたりなどはNG)

4.レバレッジを効かせる

・自分次第でコントロールできるものに対してレバレッジをかける

・不動産収入を得るために銀行からお金を借りて家賃収入を得られる不動産を手にいれるなど

・ただしこれには、たくさんの知識がないととてもハイリスクになっていしまうので、ファイナンシャル・ インテリジェンスやお金に関する知識、投資する分野に関する知識が低いのならレバレッジをかけるべき ではない

5.情報の質を上げる

・「事実」と「意見」の違いを知る
ある人の「◯◯の会社の株が上がりそうだ」という発言。これは意見であって事実はどうかわからない。 有益そうな意見を得たら自分で必ずその裏付けをとり、その意見と現状の事実とを混ぜ合わせて自分の情 報としていく。


これら5つのお金についての賢さ(ファイナンシャル・インテリジェンス)を高めていく事で そのIQが高くなり、経済的に強くなるというわけです。

そしていずれ単に雇われるいるだけではなく、本当の意味での経済的な自立につながっていく事に なります。

無人島で自給自足の生活をするのであれば別ですが、すでにもれなく全員が言わばお金に関するゲームに 嫌でも参加しているわけなので、そのルールを把握しうまくプレイできる事を目指す事が必須に なってきます。

ですが日本でも外国でもお金に関する教育はほとんどなされていません。これによって貧乏な人を 増やし国民一人一人を不幸な状況に追い込んでいます。 なぜ人生の中の重要度で1、2を争うお金というものの教育が義務教育でなされていないのか 不思議でなりません。

とはいえど自分の人生の責任は自分で負わなくてはなりませんから、自分の人生を切り開くために 個人個人で頑張って学んでいきましょう!

金持ち父さんのファイナンシャルIQ

真の分散投資とは・心の知能・人生からのフィードバック

真の分散投資とは・心の知能・人生からのフィードバック

真の分散投資とは

よく分散投資というと「株式と債券、投資信託を組み合わせてうまく分散させたポートフォリオを作る」←このようなことが言われますが、著者から言わせればこれは分散投資とは言わないのだそうです。
それはなぜかというと、株式・債券・投資信託は全て「紙の資産」だからだそうです。なので株式市場が下がると全てが下向きになってしまう。これでは本当の意味で分散させているとは言えない。
真の分散とは、「株式市場や投資用の不動産、株式を公開していない会社、石油などの商品市場など、いろいろな市場や物に出資すること」をいうのだそうです。

心の知能

恐怖に負けて逃げたいという思いに従ってしまうようだと成功は難しいです。つまり心をコントロールできることが重要。
左脳と右脳、そして原始脳と言われる「潜在意識脳」によって人間の脳は構成されています。潜在意識脳は本能的な部分を司っていて、戦う、逃げる、あるいは動かないといった行動を反射的に決める部分です。
感情的になって怒るなども潜在意識脳が主に使われている状態で、この潜在意識脳をうまくコントロールできる人は自分に勝てる人間であります。
自分に勝てる人間になること(=心の知能が高い人間)、とても大切なことです。
起業したい、芸能界に入りたいなどと思っても「やっぱり無理かも…」と思ってしまえば、それは一生叶いませんから。

人生からのフィードバック

人生では毎日いろいろなことが自分の身に起こると思います。数々のトラブルを受け止めて、「自分に改善すべきこと」を見つけて改善に取り組むことで人生がより豊かになっていきます。
なので、人生から得られるたくさんのフィードバックを大切にしていきましょう。

 


本書の中でも言っていることなのですが、「人生はお金が全てではないが、お金は人生の全てのことに 影響している」。これはまぎれもない真実だと思います。

ファイナンシャルIQが高いかどうかで、あなたがこの先お金で困るか困らないかが決まると言っても 過言ではないでしょう。

お金に支配されない人生を自分の力で手に入れて、金銭的な心配がなく人生を楽しめるように すべての人がそれぞれ努力すべきです。

著者のロバート・キヨサキ氏はご自身が実際に従業員から出発し、起業家と投資家になっています。 努力の積み重ねによって成功をした方の言うことだから僕は信用できると思っています。 経験に基づくノウハウは何よりも価値あり、この本の内容も素晴らしいものであると感じました。 皆さんもご興味が湧きましたら是非お手にとって読んでみてください。

金持ち父さんのファイナンシャルIQ

本と著者の紹介

本と著者の紹介

書籍情報

・2008年の時点で、日本で累計300万部、全世界では累計2800万部を突破している金持ち父さんシリーズの中の一つ。
・ページ数:276ページ
・出版日:2008年11月5日
・著者:ロバート・キヨサキ
・訳者:白根美保子(しらね・みほこ)
・出版社:筑摩書房

著者について

ロバート・キヨサキ

ロバート・トオル・キヨサキ(Robert Toru Kiyosaki、日本名:清崎 徹(きよさき とおる)、1947年4月8日 – )は、アメリカの投資家、実業家、セルフヘルプ著者、モチベーション・スピーカー、金融リテラシー活動家、時折金融コメンテーター。日系4世。『金持ち父さん』シリーズの著者。
ブログとYahoo Financeでのコラムにて、グローバル・エコノミック、投資、ビジネス、世界金融市場、個人金融、について最新の考えを述べている。

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